アート巡りには最適な日々

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かわいい浮世絵 おかしな浮世絵

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太田記念美術館のかわいい浮世絵 おかしな浮世絵へ行ってきました。

ようやく見られた虎子石!太田記念美術館のマスコットでもあります。

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女性は驚きながらも、よく見るとかわいいことに気付いたような顔。

男性二人はビビリすぎでしょ!

確かに不気味ではあるけど、かわいいじゃない。

虎子石は大磯にあるらしいけど、本来は普通の石だから、虎と合体させる発想は芳員ならではらしい。

しかし歌川芳員ってかわいい作品残すなあ。

これも良かった。

f:id:stone-river328:20190112230711j:image化かして遊ぶ狐。

どや?って感じの狐と、ポカーンと口半開きで直る農民。

トゲトゲな松の笠と腰蓑に、刀に見立てた竹を装備して気取り顔。

農民も竹を差して武士と思い込まされている。

なんともかわいい笑

 

f:id:stone-river328:20190112233319j:image鯰舞しの洒落

アイコンに使うぐらいだから、鯰絵が大好きなんです。おそらく大地震で儲けた奴らが、もっと俺たちのために地震起こせよ、と猿回しのように操る図だろうと思います。哀れではあるけど、これまたかわいい。また鯰絵だけの展覧会どこかでやらないかな。

 

f:id:stone-river328:20190112230954j:image国芳師匠のトウモロコシ歌舞伎

長い髪を振り回す石橋物(しゃっきょうもの)の見せ場!

トウモロコシのヒゲを見て閃いたのだろうか。

後ろの囃子も野菜で面白い。

擬人化に定評のある国芳、さすが!

 

f:id:stone-river328:20190112231749j:imageすずめの仮宿

遊女の吉原を描くことは禁止されていたので、擬人化という抜け道を使った国芳師匠。

仮宿とは、吉原炎上後に一般の住居で仮営業していた遊郭だそうな。

擬人化とはいえ、服装や小物など、当時の空気感が伝わってくるよう…。

左下の出前なんか凄い膳!

大盤振舞いの語源という説もあるらしい。

この作品、なんでもあまりに面白すぎて、検印押す役だった渡辺何某が、ノリで着物の柄に見えるように【渡】の印を押してしまって、それが不真面目だということで遠山の金さんがキレて改め役を解任させられたらしい。

確かに三分割のそれぞれに押してありました。

もし行かれたら見つけてみてください。

太田記念美術館は一か月で企画展変わるので、急いで!

 

来月2月は小原古邨展、これまた楽しみ!

今回も一点ありました。

f:id:stone-river328:20190112233907j:image仲睦まじい雞の夫婦。

安らかな雌と、どこか頼り甲斐のある雄。

こんな夫婦憧れるなァ。