カタストロフと美術のちから展
森美術館のカタストロフと美術のちから展へ行ってきた。
阪神淡路大震災、同時多発テロ、東日本大震災をペースにしたアート作品の数々。
考えさせられました。
特に好きな作品数点
平川恒太【ブラックカラータイマー】
福島第一原子力発電所で従事した作業員の肖像画
カチッカチッと時を刻む音が聞こえてくる。
被曝による死へのカウントダウンに聞こえる。まさにブラックカラータイマー。
池田学【予兆】
細密な描写力と凄まじい情報量もさることながら、
描かれたのが2008年ということに驚いた。
宮島達男【時の海 –東北–】
デジタルタイマーでお馴染み、直島の角屋で感動して大ファンになった宮島さんの作品。
それぞれが異なるカウントを刻んでいて、ひとりひとりの命の進み具合を感じさせる。やけに早いカウントを刻むもの、ゆっくり刻むもの。
そんな中で気になったのは、無表示のまま佇むだけの一つのカウンター。
死を感じずにはいられない。
もう動くことはないのか、もしかしたら故障か?と思いつつ気になってずっと眺めていると、かなりの時間をかけて[1]が刻まれた!
多くの命が失われたあの震災の日、しかし同時に新たな命が誕生した日でもあることを感じました。
まさに生と死の作品です。今回の展示ではダントツで好きです。
タイマーの設定は小学生が行なったそうで、先述のタイマーを設定した子に話を聞いてみたいと思った。もしかしたら偶然かもしれないけど、間違いなく一人の人間には感じるものがあったんです。
クラウドファンディングに参加しようと思います。
QRコードがらしくてカッコイイ!
宮島達男さんは著書も面白いです。
カタストロフ展は1/20まで、もうすぐ終わっちゃいますので駆け込みましょう。